チ。-地球の運動について- アニメ第9話 『きっとそれが、何かを知るということだ』感想 | ピャスト伯の想い

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『チ。-地球の運動について-』9話を視聴して

物語の流れやキャラクターの心情を
私なりの視点で深く解釈 しています。

単なる感想ではなく
初見ならではの驚きや、感情の波を
そのまま言葉にし、少しの考察も交えてまとめました。

・初見視聴のリアルな感想が読みたい方
・キャラの心情に思いを馳せた文章が好きな方
におすすめの記事です。

記事の性質上、ネタバレを含みます
未視聴の方はご注意ください。

ざっくり9話感想

さて、アニメ『チ。』9話ですが
いや~今回、一番好きな話かもしれませんね。

ピャスト伯の人生を賭けた想い
オクジー一世一代の大仕事

バデーニの真理を見つめる冷静さ
ヨレンタの文字への熱い想い

見どころがたくさんの9話でした

さっそくですが、感想まとめていきましょう

『チ。』9話あらすじ

天文研究所の所長・ピャスト伯は
先代の教授から受け継いだ「完璧な天動説の証明」に残り少ない命を捧げていた。
天体の観測記録を提供して欲しいという
バデーニらの申し出を一度は断るピャスト伯だが
ある条件を理由に承諾する。
その条件とは、彼がかつて観測したという見えるはずのない天体――
「満ちた金星」を観測することであった。
大任を担うことになったオクジーはその重責に耐えられるのか。

                                 amazon primeより引用

ピャスト伯 先代から受け継ぐ想い

ピャスト伯は昔を想い返す。
とある物を観測してしまったことが原因で
一度は先代からの誘いを断ったのだ。

先代が最期の時を迎えようとするその時
先代の想いを聞いたピャスト伯は
先代に「あなたの人生は間違っていない」と告げ

「いつか天国で真理を聞かせてくれ」という
先代との約束を果たすために
研究を受け継ぎ、没頭するようになる。

いや~~~ここ、なんか

とんでもなく好きなシーンだな……

以前も少し触れましたが
僕は受け継がれる想いにすごくロマンを感じるんだよね。

こうやって継いでいるからこそ
今があって、そして未来に繋がっていくんだよなぁ

先代が
「私はなんて無駄な人生を……!!!」

と言ったときはもうね

いやそんなことないでしょ!!!!!

真理にたどり着く道ではなかったかもしれないけどさ
だからって全部無駄だったなんて……
そんなことある?

本人からすれば
天動説の証明に生涯捧げてるから
今まで何やってたんだ……とはなっちゃうけど

人生無駄だったって言っちゃうのは……
もったいなくないか?

無駄じゃねぇよと僕は思いたい。

いや、無駄じゃなかったと
歴史が証明してくれるはずだ。

ピャスト伯が
「あの研究は間違いじゃない!」
「捧げた人生も間違ってない!」

と言ってあげたのは
先代にとっては本当に救いだっただろうな。

だが

この時からピャスト伯は
真理を追求する道からは外れたんじゃないかな

これは先代にも言えることだけど

目的は真理を見つけ出すことで
天動説が正しいと証明することじゃないよね

ピャスト伯は(もしかしたら先代も)
真理を求める心はあったと思う

だから、一度研究を断ったんだろうし……

でもこの時から
先代の人生の正しさを証明してあげたい。
が一番に来たんじゃないかな。

恩人とも言える人の人生
その正しさを証明したいと思っても

無理はないか……

先代とピャスト伯
二人の……いやもっとずっと前から
受け継いできた戦いがあるんだなぁと思うと

心に込み上げてくるものがあったね。

想いを背負った戦いは、ここにもあった。

オクジーの大仕事 満ちた金星が世界を照らす

ピャスト伯に呼び出されるオクジー・バデーニ・ヨレンタ
満ちた金星を観測することを条件に記録を見せると言う。

オクジーは自分に託された大仕事を前に不安にかられる
だがそんな想いとは裏腹に、地動説への期待……
「満ちた金星をみたい」という想いをバデーニ・ヨレンタへ告げる

期待を胸に、観測をはじめるオクジー
雲の切れ目から見える金星は満ちていた……

おい、このシーンもクソ好きなんだが?

オクジーくんの目の良さをテストするシーン
こういう描写好き~~~!

バデーニ・ヨレンタが全く見えていない図形を
オクジーくんはピャスト伯のひっかけをものともせず
事も無げにテストに合格。

こういうやつ!!!!!

オクジーくんが活躍するの嬉しいな。
俺、オクジーくんが好きなのかもしれない。

このあと不安になってるシーン
もともとのオクジーくんはまだ残ってるんだよね。

そりゃそう、子供のころからずっと
こびりついてる考え方だもんね。

対してオクジーにかける
ヨレンタの言葉もすげぇ良い

ヨレンタもバデーニも
多分聖書の考え方みたいなのは根底にあるけど。

もしかしてこうなんじゃないか?
っていうことを捨てないっていうのが

そこがすごくいい。

2人は研究者だから・学んでるから
そういう選択肢が入り込めるけど

オクジーくんは研究者でもなんでもないですからね
不安か? と確認するバデーニに対しても素直に
どうしてこんなことしてるかわからない。と返すし

「だけどその中で、一番よくわからないのは」
「俺は満ちた金星がみたいってことです。」

オ、オクジー!!!!!

好きだ。

それを頼もしそうに見るバデーニも好き

バデーニ「では、我々が君に出来ることはもうないな」

オクジー「はい。けど、もしよければ」
オクジー「期待してください」

オ、オクジー!!!!!

成長しすぎだ……

これが
期待していいことはない。
とか言ってた男か……?

満ちた金星がお前を祝福してるよオクジー……

金星を観測したときの演出が
本当に希望の光が降り注ぐようで
真理を見つけるための光が皆を照らしてる感じだったね。

オクジーに声を掛けるバデーニのセリフ
「きっとそれが、何かを知るということだ」

これめちゃくちゃいいセリフだな~

何かを学ぶ、知るって
世界を変えてくれることだよな。

みんなも今まで知らなかったことに気づいた時
見え方が変わった経験あるんじゃないか?

あと、ここの不確かな言い回しは
バデーニっぽくないなと思いましたね。

バデーニはこの知るという世界を知っているから
当たり前になってるのかな
だからきっとって言葉をつけたのかな?

オクジーにちょっと優しい。

いや~カタルシスを得たというか
すごくすっきりと気持ちのいいパートだった。

期待してよかったね、オクジー!

突きつけられた真理 ヨレンタが語る文字の魅力

ピャスト伯は突きつけられた真理に膝をつく
無慈悲な結末を受け入れられないピャスト伯であったが
バデーニの言葉を受け

無念の胸中、積み重ね、書きとどめてきた歴史が
無意味でないことを願って鍵を渡す。
村へと戻るバデーニ。ヨレンタもオクジーに別れを述べる

その別れ際、オクジーはヨレンタに
文字が読めるってどんな感じかなのかと質問する。
ヨレンタは、文字への熱い思いをオクジーへ語りだす。

ここもめっちゃ好きなのですが?

あ~~~ピャスト伯……

絶対無駄じゃないよ……
書きとどめていた膨大な資料が

自分たちの間違いを
証明する材料になったとしても
それでもやっぱ無駄じゃないよ。

先代もピャスト伯も
2000年携わってきた人々は
皆、偉大な研究者だと思うんだよな。

でも鍵を渡さないシーンはちょっと
ふふってなった。

バデーニが泣いてるピャスト伯をみて
ぎょっとしているというか
ちょっと焦ってそうな顔見せたのだいぶ面白い。

ここでしっかり事実を受け止める
ピャスト伯、かなり凄いよね。

さて、場面はかわって
雑用を押し付けられるオクジーくん

オクジーくん、なんでこんなに雑用が似合う?

そして、ヨレンタの熱い語り。

「本当に文字は凄いんです」
「あれを使えると時間と場所を超越できる」

この……ここ……なんていうか

本当に歴史の重みとか
歴史の面白さをだしてくるアニメだなぁ!

この感想記事だってそうですよ。
僕の書き残した気持ちを

誰かが、別の場所、別の時間に見て
何かを想うって、凄いことだよね。

このヨレンタの言葉はかなり響きましたね。

オクジー「そ、そんなに」
ヨレンタ「はい、そんなに」

ここ大好き。

オクジーくん、なんかかわいいな?

一方、ピャスト伯……
夜空を見ながらなにか書き残していました

何書いたんだろうね……

ピャスト伯は
最後に美しい夜空を見上げながら逝きました……

といったところで9話は終わり!

天国でゆっくり語り合ってくれ、ピャスト伯

まとめ

いや、今までで一番好きな回だったかもしれんね。

本当に面白いアニメだ
今回は僕の好きな積み重ねの話とか
受け継がれる想いとか

前向きになっていく話とか
とにかく好きな話しがたくさん詰まってたね。

オクジー・ヨレンタ・ピャスト伯の熱い想いとか
バデーニの冷静だけど、ひたすら真理を追い求める姿勢とか

全キャラの想いが見れて非常に満足でした。

手に入れた資料をもとに、研究は進んでいくんでしょうか?

でも残りの話数的に
そんな順調にいくばかりじゃないよね。

今回が希望的な話だった気がするから
次回以降はまた一悶着起こるんだろうか?

10話もどきどきしながら見れそうだね。
楽しみ!

というわけで
ここまで読んでいただきありがとうございます。
また次の記事でお会いしましょう! アデュー!

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考察混じりのQ&A

Q
ピャスト伯は、天動説に疑問をいだいていたのではないか?
A

僕もそう思う。違うんじゃないか……?
という疑念はずっと、どこかにあったんじゃないかな……
何かを解き明かすって疑うってことが大事だと思う。

Q
文字はオクジーに何をもたらすのか?
A

オクジーが直接、頭が良くなって
何かをなすっていうよりかは
オクジーの文字を見た人が、何かを起こす

っていう感じになりそうだよね。
そうなったらいいなぁ。

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