チ。-地球の運動について- アニメ第8話 『イカロスにならねば』 感想|決意を固めたヨレンタは強い

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この記事では
『チ。-地球の運動について-』10話を視聴して

物語の流れやキャラクターの心情を
私なりの視点で深く解釈 しています。

単なる感想ではなく
初見ならではの驚きや、感情の波を
そのまま言葉にし、少しの考察も交えてまとめました。

・初見視聴のリアルな感想が読みたい方
・キャラの心情に思いを馳せた文章が好きな方
におすすめの記事です。

記事の性質上、ネタバレを含みます
未視聴の方はご注意ください。

ざっくり8話感想

さて、アニメ『チ。』8話ですが
今回はヨレンタ・バデーニ・オクジーが合流し
さらには天文の権威・ピャスト伯も巻き込みます

頭のいい人たちが集まってくるぜ……!

どこいってもぶれないバデーニまじで好き

覚悟が決まったヨレンタのセリフ
あまりにもかっこよかったですね。

それでは、8話のあらすじを見ていこう。

『チ。』8話あらすじ

天文に関する難問を解いたヨレンタに接触するバデーニとオクジー。
「自分が書いたものではない」と否定するヨレンタだったが
バデーニは彼女の聡明さを見抜いていた。
「地動説」の共同研究を持ち掛けるバデーニに対し
揺れ動くヨレンタ。
彼女の迷いの理由はそれが思想上の禁忌であることだけでなく
天文研究所の所長であり
天文学の権威・ピャスト伯の存在が影響しているようなのだが――。

                                 amazon primeより引用

盛り上がるヨレンタとバデーニ 何もわからないオクジー

掲示板の前にいたヨレンタを問い詰めるバデーニ
ヨレンタは自分のものではなく
家の主人が回答したものだと誤魔化しますが……

完全にバデーニにばれてますねこれは……

バデーニは主人に伝言を頼みたいが
この場所では……
と言い、場所を移すことに。

道すがら、自己紹介をするオクジーくん

オクジー「俺はえっと……こちらのバデーニさんの……」

バデーニ「雑用係です」
オクジー「え?」

オクジーくんかわいい
雑用係にされちゃったね
まぁ間違いではないか、今のところ。

バデーニの経歴を聞き、驚くヨレンタ
知識豊富な人だとわかった途端
バデーニに質問を投げかけるヨレンタ

普遍論争で盛り上がる二人
オッカムを支持していますというヨレンタに対して

少々過激では?
と投げかけるバデーニ。

で、でも
真理の探求にはある種の大胆さは不可欠かと……

ここはさらっと流したけど
めちゃくちゃ重要な心持ちですよね

メンタリティもそうですけど
この人たち研究者が何にたどり着きたいかっていうと
この世の真理に他ならないんだな。と

気質というか
真に求めているのはなにか?
みたいなものに触れた気がします。

バデーニ「ついてるぞ……」
バデーニ「幸運な人物に巡りあった」

オクジー「確かに!」
オクジー「こんな賢そうなメイドさんを雇ってるなんて……」

バデーニ「あ?」

ここ大好き。
この二人いいな~、ずっとコンビでやっててほしい。

バデーニは女性だから余計に都合がいい
密告すれば自身も魔女扱いされるからだ。と

オクジーはそんな酷な……といいますが
それが現実だ。と返します。

そうか、この時代……というか
この世界での女性への信用度はそのくらいか……

こういう現代との差。みたいなのは感じると
なんでだよ! という思いにはなりますが
これが普通だった時があると思うと

なんとも言えない気持ちになりますね。

ヨレンタを揺さぶるバデーニ

3人は場所を移し、天文の話をし始めます。
バデーニは確かめるように
昔の学者の名前やぶっとんでる説の話をはじめます。

流石にヨレンタも信仰的に
こんな話をして大丈夫かと心配しますが。

バデーニは自身が神父なのだから問題ないと。

ヨレンタは安心して話に乗っかります。

バデーニさん
これうっきうきで聞いてたんかな……

協力者になってくれたらかなり心強い
そんな、聡明さをヨレンタは見せてますからね。

もういろんな人物や説がでてきますが
全部カットだ。

けどヨレンタが
原罪を背負った我々の宿命というか……
と答えた場面で

オクジーくんが視線を落としたシーンが
とてもよかったとみなさんにはお伝えしたい。

オクジーが笑って過ごせる世界にしたい。

この会話は全て、バデーニがヨレンタを見極めるための話

ヨレンタから、そろそろ本題に……と言われると
バデーニは「もうしてます」と答える。

バデーニ「もし仮に、彼らの馬鹿げた仮説が広まってしまったら?」

ヨレンタ「そりゃ、大混乱でしょう」
ヨレンタ「教会の教えに反してる」

ヨレンタ「広まったら、権威も前提もくずれます」
ヨレンタ「世界はいまのままでいられなくなる」

バデーニ「……今のままでいたいですか?」

バデーニ「もし仮に」
バデーニ「我々は生まれながらに罪だけじゃなく」
バデーニ「自由も持っていたらどうします?」

バデーニ「もし仮に」
バデーニ「今従っていること、信じているもの」
バデーニ「見ている現実」

バデーニ「その多くが嘘だったらどうします?」

このあとも会話が続きます
全部文字起こししたいくらい
ヨレンタにとっても、この世界にとっても

すごく重要な意味のある会話だった気がする。

ヨレンタは常識的にありえないと反論しますが
バデーニは馬鹿げた仮説の中ならどうだ? と返します

ヨレンタは、これは不適切だと怒ります
怒るというか……焦りもあるような気がします。

急な可能性にせっつかれて
どうしたらいいかわからなくなってるというか。
そんな感じしますね。

昼時にあの掲示板前で待っていると
ヨレンタに伝えて
オクジーとバデーニは家をあとにします。

オクジーは帰り際、大丈夫なんでしょうか?
とバデーニに問いますが
バデーニは研究者だから大丈夫と返します。

ヨレンタのだした答えは……

二人が去ったあと
ヨレンタは報告しなければと
コルベのもとを訪れますが……

コルベは不在。
ピャスト伯との研究会の時間でした。

前回7話でみせたように
またもや盗み聞きにいくヨレンタ。

ピャスト伯は自身の死期が近いことを予期していて
その前になんとしても
我々の宇宙論を完成させねばならないと。

今のままでも日常的に大した問題はなくても
我々だけは真理の探求を諦めてはいけない。と。

話はタイトルにもあるイカロスの話へ

ピャスト伯はイカロスの誤りは傲慢さではなく
蝋が熱で溶けるという警告を無視した無知であると。

我々に足りていないのは、太陽に挑むような無謀さだと
ピャスト伯はみなに言ってきかせます。

ヨレンタにも、この言葉は響いた様子です。

ピャスト伯もヨレンタも
バデーニもフベルトもラファウも

研究者たちはみな、この真理をずっと追い求めてるんですね。

そういうの、かっこいいよね。

ヨレンタはその後、ピャスト伯に声をかけられます
何故研究会に参加しないのかと
成果がないなら解雇するぞとまで言われてしまいます。

話は女性の扱いに及びます
聖書にそう書いてあると言うピャスト伯

ヨレンタは、それは本当に真理なのか?
とピャスト伯に問う

ピャスト伯は聖書は真理だ
だが今の我々に正しく読み解けているかは疑問だと。

次から論文は直接もってこいと言われました。

これはヨレンタにとって大チャンスですね
ピャスト伯は話が分かる……

というか真理を追い求めてるだけなんだろうな
そこに男とか女とかは本当にどうでもいい。

じいちゃん、かっけぇじゃん……

翌朝、掲示板の前で待つ
オクジーとバデーニ
その前に現れたのは……

勿論、ヨレンタです。

バデーニ「ヨレンタさん、我々に協力していただけますか?」
ヨレンタ「はい」

はっきりと力強く答えました。

完全に決意が固まっているように見えますね
扱いに泣いていたような姿はもう見えません。

しかしながら、ヨレンタは自由に資料を扱えない立場……

そこでヨレンタは協力者を紹介すると
その協力者とはなんとピャスト伯でした。

バデーニたちはピャスト伯を動かせるのか

ピャスト伯の名を聞き
この話はなかったことにしようとするバデーニ

ピャスト伯は
今の天動説を超える
完璧な天動説の証明に人生を捧げてる貴族だと

そりゃ無理でしょ!!!!!

全く真逆の研究に力なんて貸すわけなくない?
っていうかピャスト伯ブチギレでしょこんなの。

バデーニは無謀すぎると反論

だがヨレンタはもう曲げません。

大地を動かす無謀さに比べたら
ささいなことでは?

ピャスト伯は誰よりも天動説を重んじている
けど、きっとそれよりも
真理を重んじている。

かっこよすぎるぞヨレンタ

バデーニも、わかった。と答える
オクジーは大丈夫かとバデーニに問いますが

いざとなったら罪をヨレンタになすりつけると
バデーニはいいます。

ここすごくバデーニっぽくていいな
でもなんだかんだ見捨てなさそうな気配もあるし

バデーニおもしれー男だぜ。

ピャスト伯に率直に話すバデーニ
当然ピャスト伯は「帰れ!」と怒ります。
私の人生をかけた研究を間違いだと否定するものだと。

バデーニ「ええ、ですが真理かもしれません」
バデーニ「それを求めて人生を捧げたのでしょう?」

ピャスト伯の怒りで握っていた拳の力が緩みます
「帰れ……」
力なくもう一度伝える、バデーニたちは退散します。

ピャスト伯 昔を思い出す

ピャスト伯は若い頃の思い出に浸ります。

父親らしき人物からもう二度と帰って来るなと。
天文は随分と見下されているようですね。

夜空を見れば歴史が変わると思っているのか?
と冷笑されてしまいます。

同じピャスト一族の人物と話をします
従兄弟違いの人物で、天文をやるうえで紹介された人物だそう。

宇宙の完成を研究しているとその人物はいいます。

現在の宇宙には誤差がある
大衆が許せても、私には許せぬことだと。

うお~今のピャスト伯と同じじゃん!

若ピャスト伯は観測記録と提出すると
その能力を認められて
ひとつしかない貴重な観測道具を渡されます。

優れた道具は優れた能力の人間に使われるべきだ
いいか、神が君に与えた才能を出し惜しむな。

思う存分、天文をやれ
君を否定した節穴どもに、わからせてやれ!

君が夜空を眺めれば、歴史が変わると!
君こそが一族の誇りであると!

うおおおおおお……!!!
あついな……!!!!!

いや、これピャスト伯にとっては
ここが人生の転換点だったと思うんですよね。

真理を追い求める。というのもそうですけど

なにより認めてくれたこの人に報いたい
この日に認めてもらったものを真実にしたい

とかそういう想いもあるんじゃないかなぁ……と
そういうことを考えちゃいますね。

基本は研究者だから、真理が一番だとは思うんだけど
この日の思い出が
とても大切なものであることは間違いないと思うんだ……

優れた道具は優れた能力の人間に使われるべきだ
という言葉もまた、ずっと大事にしているのかな。

だから目がいいというオクジーに渡すか悩んでいるんでしょうか。

うお~ピャスト伯……いいね。

かなりぐっと来ました。

宇宙を完成させねば……と
現在のピャスト伯がつぶやき、8話は終了。

まとめ

ピャスト伯……!

ピャスト伯の想いを考えると
なんだか、ぐっとくるものがありますね。

こちらの視点から見れば
もう完全にピャスト伯の望むものは完成しないと
わかってしまうんですが……

現代では間違っているとされているものにも
情熱を注いで、人生をかけた人たちがいたんだよなぁと
ちょっと想いを馳せてしまうね。

あとは変わらずバデーニ・オクジーのコンビが好きですね

ヨレンタちゃんは今後どうするんだろうか……
自由には動けない立場ですし……

9話も気になりますねぇ!

それでは、ここまで読んでくださりありがとうございました。
次の記事でお会いしましょう! アデュー!

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ざっくりQ&A

Q
普遍論争とは?(興味のない人は飛ばしてOK)
A

調べたけど難しかったぜ。

例えばおことわりという人間がいたとして
おことわりという 人間という普遍(おおきなカテゴリー)
という分け方ができる。

おことわりというはここにいるけど
人間っていう存在は
ただ人間っぽいなにかに、人間って名前をつけてるだけで

本当に人間っていうのはこの世に実在するのか?
みたいなことらしい。

人間の中のおことわりという個
(実在論)

個のおことわりは人間に分類できる
(唯名論 バデーニ・ヨレンタはこっち)

このふたつの考え方でわかれたみたい
これを普遍論争というらしい。
と、僕は理解した(重要)

Q
イカロスって?
A

ギリシャ神話にでてくる人物
迷宮から蝋の翼で脱出するが
父の教えを無視して
太陽にもいけるという過信をしてしまい
結果、太陽の熱で翼が溶け、墜落死しまった。

このことからよく傲慢への戒めに
この話が用いられる。

だが、自らの手で翼を作り飛びたった
勇気を称賛する面もある。

参考:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%BC%E3%82%AB%E3%83%AD%E3%82%B9

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